駅の改札へ向かおうとしていたのに気がつけば煙に誘われて焼き鳥屋にいた、なんて飲兵衛にとってバミューダトライアングルよりも不思議な磁場が働いているのが井の頭線渋谷駅の西口近辺。夕暮れ時が近づくと焼き鳥の煙がもうもうと立ち込め、「おいでおいで」と誘ってくるのです。そんな魅惑の煙を放出している店のうちの一軒が今回紹介する店。
JR渋谷駅南口を出たら井の頭線のガード下を進み、五叉路からマークシティのビル沿いの坂を上るとすぐに煙の発生源を見つけることができます。店内は8人くらい座れそうなカウンターと4人がけのテーブルが2卓。夕方6時前だったけど既に満員なので2階へ案内されました。狭くて急な階段を上がると座敷になっていて、お手拭きと取り皿がセットされたテーブルが10卓ほど。
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瓶ビール580円 |
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イカ刺し380円 |
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ひな鳥、鳥肝 各2串280円 |
まずは赤星(サッポロラガーの大瓶)と刺身、焼き物を注文。イカ刺しは細切りになっていてボリュームたっぷり。ワサビを醤油にといてイカそうめんみたいにして食べると、ねっちりした食感で甘みがあって旨い。焼き鳥はひな鳥と鳥肝(レバー)をタレで。ふっくらした焼き上がりで、こちらもボリュームありますね。焼き物は1品2本縛りで、いろいろ食べるのは難しそうだから、どれを選ぶか悩ましいかも。ちなみに塩焼きにはワサビが付くのがこの店のスタイルです。
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手羽先 2串300円 |
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ポテトサラダ370円 |
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チーズ衣揚げ320円 |
ほぼ満員になった座敷のテーブルを眺めると、人気メニューらしいので手羽焼きとポテトサラダを酎ハイと一緒に注文。手羽の皮はパリッと身はジューシーで、オッサンたちが嬉しそうにかぶりついているのにも納得。ポテトサラダにはキュウリ、ニンジン、ムラサキ玉ねぎなどが入っていて、ジャガイモの食感を残した潰し具合がいい感じ。りんごが入っているのはポテサラ愛好家の中で賛否両論が分かれそうですね。
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鳥わさ470円 |
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お酒(熱燗)420円 |
鳥わさは生のササミをさっと湯通ししたタタキ風。クセがなく白身魚の刺身みたいな甘みで、ワサビ醤油で食べるとお酒をグイグイと誘う旨さ。付け合せのスライスキュウリも食感の変化を与えてくれて、いい仕事してます。熱燗は徳利に2合弱くらいかな。白いお猪口でチビチビやるのが愉しいですね。
酎ハイはちょっと琥珀色がかっていて下町風かな。若者でにぎわう渋谷にいることを忘れてしまうくらい、ゆるっとリラックスして酔える店でした。
●鳥升 本店
営業時間 17:00〜23:00
定休日 日曜・祝日
住所 東京都渋谷区道玄坂1-11-8(JR渋谷駅から徒歩約3分)
連絡先 03-3461-8333
(GOT『ズバ! 風俗情報』居酒屋特集/2013年9月9日取材、9月13日更新分を再編集)
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