のんき 四谷店（新宿区四谷）

葛飾区の名店「のんき」の味を山手線圏内で愉しめると聞いて、やって来たのは四谷三丁目。この近辺の酒場といえば、元花街で風情のある店が今でも残っている荒木町ですが、今回の店はその界隈の西側の外苑東通り沿いです。

丸ノ内線の2番出口から四谷消防前に出て、北へ曙橋方面に向かうと、紅白の提灯がズラリと並んでいるのが見えてきます。

店内に入るとにぎやかな暖簾や品書き札、ビールケースで作られたテーブル席の椅子が縁日の屋台風。堀切菖蒲園の本店のニの字カウンターだけの下町的な雰囲気と違い、店員の威勢がよくてお祭りみたいですね。

カウンターに座ると、まずは定番のハイボール。「氷入りと入ってないの、どちらにしましょう？」と聞かれたので、入っていない方をお願いすると、「入ってない方がたっぷり飲めますもんね」と店員がニッコリ。

ハイボール（のんきハイボール290円。のんきハイボール大380円）

こちらのハイボールは下町ではお馴染みの琥珀色した焼酎ベースのハイボール。氷なしでもグラスにたっぷり入っていて、値段は本店と同じみたいです。一緒に出てきたお通しはタレがかかったキャベツ。これがあれば肉をもりもり食べてもバランスが取れそう。

もつ焼き（しろ/かしら/れば/たん/たんもと/はつ/はつもと/ねぎま/なんこつ/こぶくろ 各130円）

つまみはもちろん、名物のシロタレから。焼きたての串は外側がパリっとしていて、噛みしめると中はフワッとしていてジューシー。臭みなんかまったくなくて、シロ（豚の直腸、他の店ではテッポーとか上シロと呼ばれている部位）の旨味が口の中にひろがります。甘辛いタレが焦げて香ばしく、ハイボールがグイグイとすすむのなんの。

もつ刺し（れば刺し/はつ刺し/こぶくろ刺/がつ芯刺 各480円。上タン刺580円）

こうなると、刺身にも期待が膨らんでくるわけで、こぶくろ刺を注文。刻みネギを絡めて生姜醤油（ニンニクとゴマ油も選べる）につけて食べると、なんとも上品な甘さにビックリ。下処理が丁寧なのでしょう、刺身でも安心して食べられますね。

カシラとナンコツの串を塩で焼いてもらうと、カシラはギュッと肉の味が詰まっていて、ナンコツは歯ごたえよくて顎が喜んでいるよう。

ればてき460円

ればてきは鉄板で焼いたステーキっぽいのを想像してたら、外側を軽く焼いただけの半生状態。火を通したおかげで刺身よりも甘みが増しているような気がします。長ネギと万能ネギを合わせた薬味との相性もバッチリ。

炭火焼きブロッコリー 200円

お口直しに注文した、本日のオススメメニューの炭火焼ブロッコリーは、茹でたものとは違った独特のクセがあって面白い。本店、赤羽店、四谷だけでなく、神田と府中にも暖簾分けされているらしいので、いろんな街で名店の味を愉しめてありがたいですね。



●のんき 四谷店
営業時間　月〜木18:00〜23:00　金18:00〜29:00　土･日･祝17:00〜24:00
定休日　不定休
住所　東京都新宿区舟町11 小川ビル1F（丸ノ内線四ツ谷三丁目駅から徒歩約5分）
連絡先　03-6893-8910


（GOT『ズバ! 風俗情報』居酒屋特集／2014年3月29日取材、2014年4月18日更新分を再編集）