小田急線の豪徳寺の駅を右に出ると、商店街のこじんまりした花壇の先に赤ちょうちんと「もつやき」の暖簾が見えます。世田谷線の山下駅もすぐ近くですね。店内は狭く、左に忙しく串を焼く店主、三角形になっているカウンターは10人でいっぱいになりそう。地下にはテーブル席が4つあって、グループだとそちらに案内されるみたい。
酎ハイセット400円(中身焼酎おかわり300円)、ゆであげもつ皿400円 |
道路に面した席に座ると酎ハイと焼き物ともつ皿を注文。運ばれてきたのは氷と焼酎が入ったグラスと冷えた炭酸の瓶で、ホッピーみたいに自分で割って作るタイプです。酎ハイの炭酸は西新小岩にある野中食品工業のDRINK NIPPON。グラスに注ぐと泡が力強く、ヒリリとしたノド越しが気持ちいい。グビリとやりながら窓の向こうを眺めると、会社や学校帰りの人々の姿が見えます。
なんこつ、かしら各120円 |
レバー、あぶら各120円 |
串焼きはナンコツとカシラを塩、あぶらとレバーをタレで。塩焼きはどちらも肉の旨味がギュッと詰まっていて、噛むほどに旨い。タレ焼きは甘さ控えめ。レバーはふんわり焼きあがっていて、さすが備長炭を使っているだけあるかな。あぶらはその名の通り豚の脂のかたまりで、ほんのちょっと肉との絶妙なハーモニーがワイルド。小ぶりで120円なのはちょいと高めですが、世田谷料金といったところでしょうか。1本ずつ頼めるのがいいですね。もつ皿はシロを柔らかく茹でたもの。煮込みと違って淡白な味わいで、カウンター備え付けの醤油、唐辛子、ガーリックパウダーで自分の好みの味わいに調整します。
半足300円 |
バイスサワーセット420円 |
つくね120円、ネギ140円 |
仕上げはさっぱりとバイスサワーでいくことにして、串焼きは長ネギとつくねを塩で。コダマ飲料のロゴが可愛い瓶は薄ピンクの梅紫蘇のエキス入り。「バイス」は「梅酢」ってことです。甘酸っぱくてこれまたもつ焼きに合います。気がつけば外は街明かり。お会計をして駅に向かいながら振り向くと、赤ちょうちんが『またおいで』と揺れていました。
●もつ焼 まつり邑
営業時間 15:00〜24:00
定休日 日曜日
住所 東京都世田谷区豪徳寺1-43-2(小田急線豪徳寺駅より徒歩約30秒)
連絡先 03-3427-4493
(GOT『ズバ! 風俗情報』居酒屋特集/2013年10月18日取材、11月22日更新分を再編集)
0 件のコメント:
コメントを投稿