県外から久留米にいらした客人に、地元の酒場を紹介する場合、定番だと、久留米独特の串焼きが食べられる焼き鳥屋、小体な店構えの餃子専門店、角打ちになるみたいです。あと、ちょいとディープになると、「文化街」というの昭和の薫りが残る飲み屋街でしょうか。
では、久留米に引っ越して1年と3か月になる僕が、酒場を紹介するとしたら……。
よーし、まずは昼酒が出来る居酒屋へお連れしましょう! それもハシゴで!!
東京在住の飲兵衛だったら、上野、新宿、赤羽、立石など、どこで飲もうかと迷ってしまうほどですが、地方に住んでいると、なかなかそんなわけにはいきません。昼間っから酔っぱらっていたら、アル中のオッチャンだと思われますしね。
そこをいうと、久留米は昼間っから飲める酒場が複数あって、ほろ酔いでハシゴ酒までできてしまうんです。ありがたいですねえ。「久留米に住んでよかったなー」って、シミジミと思いますねえ。
では、ちょいと尻が落ち着かない駆け足酒ですが、飲みに出かけましょう。
古賀久(久留米市六ツ門町)
個人客から大宴会まで受け入れられる大正時代創業の老舗居酒屋
まずは1軒目。時間は13時。西鉄久留米駅西口から一番街、二番街と寂れたアーケード街を眺めながら歩き、国道209号線にぶつかるあたりが六ツ門町エリア。大きめの横断歩道を渡ると、右側に見えるのが居酒屋「古賀久」です。
1階はテーブル席が並んでいて、50人は軽く入れそう。ガラス越しに和風庭園風の中庭が見えます。2階は入ったことがありませんが、宴会用の座敷になっているみたいです。この日も平日の昼から予約が入っていました。
とりあえず、先客が一人で飲んでいるテーブルに着席。厨房側にはつまみ類が並んだガラスケースとおでん鍋が置かれ、目線を上にすると、壁いっぱいにメニュー札が貼られています。こちらはアサヒビール工場直送の生ビールがオススメらしいのですが、僕は瓶ビール派なのでスーパードライの中瓶を注文。おでんの鍋を覗き、天ぷら(関東でさつま揚げと呼ぶ、アレです)と巾着を皿に取り、店員さんに確認してもらってから、備え付けのカラシを添えます。
BGMは昭和歌謡で、一人で飲んでいると、ちょいと口ずさんでしまったり。
次の店があるので、瓶ビール1本でサクッとお会計しましたが、グループでゆっくり飲めるんだったら、断然、焼酎のボトルがオススメです。
酒蔵 松竹本店(久留米市東町)
家族の食事会から友人や職場の飲み会、もちろん一人飲みだって愉しい大箱居酒屋
六ツ門エリアから一番街へ戻り、時間は13時半ちょい。明治通り側に出たところにあるのが昭和38年創業の居酒屋「酒蔵 松竹本店」です。1階は持ち帰りの弁当などが売られていて、飲み客はトントントンと階段を地下1階に降りていきます。
店内はテーブル席、テーブルボックス席、座敷、一人客用に大きなテーブルと、かなりの大箱。昼飯時は過ぎていましたが、一人客の老紳士から食事会みたいな家族連れまで、雑多な客層で賑わっています。
まずはカウンターみたいな大テーブルに座って、メニューをチェック。久留米の酒場名物の焼き鳥や餃子はもちろん、定番の居酒屋メニュー、そして、近辺の北野町の名物、カマス押し寿司なんてものあります。また、食事する客も多いらしく、定食は500円代のリーズナブルなものから、2300円の松花堂弁当まで、シチュエーションに合わせて、いろいろ選べるようになってます。
とりあえず(2軒目だけど)瓶ビール、つまみはポテトサラダと焼き豚足を注文。同じテーブルに並んでいた、偶然居合わせたらしき、老酔客二人の会話を耳に挟みつつ、音声は出ていない大画面のテレビを眺めながら昼酒を愉しみました。
チェリーがのった斬新なポテサラ、340円。瓶ビールがサッポロなのが嬉しい |
焼き豚足、270円。ポン酢をかけていただきます |
このあと、昼酒は、3軒目、4軒目と続きます。
古賀久
0942-32-0801
営業時間 日〜木11時30分〜22時、金・土11時30分〜23時
酒蔵 松竹本店
0942-39-2370
営業時間 11時〜23時 年中無休
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