2016年1月29日金曜日

久留米は昼間っからハシゴ酒できる町なんです!(その3 東和ラーメン)

3軒ハシゴしたけど、飲んだのは瓶ビール3本。ちょいと酔い足らないので、もう1軒、酒場じゃないけど行っちゃいましょう。


東和ラーメン(久留米市東和町)

とんこつラーメンよりも焼き飯と酒のつまみが人気!? 昭和な雰囲気のラーメン店


西鉄久留米駅の反対側、「大喜」の店舗の背面を確認しつつ、百貨店「岩田屋」の本館と新館の間を抜け、横断歩道で国道3号線を渡ると、ちょいと右へ南下。東和町の信号から左に曲がると、右手から香ってくるのは、「東和ラーメン」のとんこつ臭。


ガラリとガラス戸を開けると、まるでタイムスリップしたみたいな昭和の雰囲気。向かって右手がラーメン屋らしい赤いテーブル席、左手がカウンター席と厨房です。ドンと置かれた液晶テレビが、逆に未来から昭和にやって来たみたいですね。



15時という、飲食店にとって半端な時間だったせいか、テレビの前の席に座って新聞を眺めていた店主は、不意をつかれたように立ち上がり、厨房へ戻っていきます。
席に着くと、まずは瓶ビールと焼き餃子。1軒につき1瓶ビールのペースを維持しております。


この店については、地元の方たちに何度か話を訊いたことがあって、口を揃えて「ラーメンは食べない」「焼き飯は美味しい」「酒のつまみは悪くない」という、妙に否定的な言葉が出てきます。どうやら、ここのラーメンは久留米の方々のお口には合わないようなのですが、僕とウチの奥さまは、わりと気に入っているんですよね。まだ、ちゃあんと把握してないのですが、現在の久留米の主流の店、流行っている店のラーメンって、当時高校生だった僕が美味しいと感じていたラーメンより、上品でやさしい味のような気がします。また、久留米で育った人たちと、関東でとんこつラーメンの味を覚えた奥さまとも、好みが違っているのかもしれませんね。

ビール450円、餃子350円


閑話休題、ビールをすすりながら待っていると、数分で焼き餃子が到着。テッパンの組み合わせですからね、たとえ好みではない銘柄のビールでも、熱々の餃子がつまみなら美味しく感じます。テーブルの上には、とんこつラーメン屋らしく、紅生姜と高菜漬け、さらに、つぼ漬けが置いてあります。取り出す用の箸もトングも匙もないので、もう1本箸を割って、餃子の皿に盛り、つまみの戦力として参加させます。


このままでも飲みすすめることができるのですが、そろそろビールに飽きてきたし、焼酎のお湯割りを頼むついでに、ホルモン炒めを注文しちゃいましょう。
無口ではありますが、厨房での店主の動きはテキパキしていて、ジャッと炒める音がしたかと思うと、ホルモンのワイルドな匂いが(褒めてますよ)カウンター越しにしてきます。

焼酎お湯割り250円、ホルモン350円


テーブルに運ばれてきたホルモン炒めは、想像以上に色濃いタレがからまっていて、水切りがあまりよろしくないレタスから滴る水と、皿の上の結界を争っています。
グビリと焼酎のお湯割りをやり、ホルモンを一口食べると、やっぱりホルモン臭い! 期待通り!! いやね、繰り返しますが、褒めているんですよ。でも、ホルモンに慣れていない人だと、ちょいと尻込みするかもしれませんが……。その場合は、野菜炒めがありますので、ご安心を。

そんなわけで、瓶ビール1本、焼酎お湯割り2杯をゆるゆるっと愉しんだ午後3時過ぎなのでした。


東和ラーメン

久留米市東和町6-3

0942-36-0526
営業時間 11時〜24時 年中無休 たまに休みます



ちなみに、別の日に食べた、ラーメン定食、550円です、

2016年1月28日木曜日

【改装→大幅縮小→改装&改名】久留米は昼間っからハシゴ酒できる町なんです!(その2 ひゃくねん 元・立飲み処 大喜)

からあげ&バル ひゃくねん(久留米市東町)

改札出たら3分、バスを降りたら30秒で酒にありつける駅ビルの立ち飲み屋


【追記2018.07.26】
2017年4月に店名を変えてリニューアル。当初は“からあげ&バル”という名前から敬遠していたのですが、6月あたりに行ってみると、以前のような、おっさんたちがリラックスして飲める、いい感じの立ち飲み屋に戻っていました。いや、戻ったというよりも、客との絶妙な距離感やサービスは、おっさんのツボを突いていて、進化したと言ってもいいでしょう。



ポテサラの味変には、醤油、ソースのほか、カレーパウダーも使える


メニューは2107年12月時点のものです

からあげ&バル ひゃくねん

久留米市東町316-2
営業時間 月〜金 10時30分〜22時 土・日・祝日 10時30分〜20時30分




【追記2016.08.18】
改築後の様子を見に行ったら、向かって右に唐揚げや鯖の塩焼きなどのテイクアウト用スペース、左に申し訳程度に立ち飲み用カウンターがありました。バスセンターから丸見えで、オッサン3人くらいしか並べそうにないスペースでなんて、正直、立ち飲みを愉しめそうな気はしません。せめて、上野の「肉の大山」みたいにエントランスを上手く使ったカウンターだったら、揚げ物をツマミにビールを飲めたのになあ……。
別の酒場で訊いたのですが、この店舗は以前から首を傾げたくたるような改築を繰り返してきたそうなので、昼酒愛好家としては、今回は早めの軌道修正を願いたいところですね。





【追記2016.07.28】
数日前から改装中で、どうしたのかと店の脇に貼り紙を見たら、「7月25日から8月16日まで休業」で、「8月17日より唐揚げ、さばの塩焼き等をテイクアウト販売」と書いてある。たしかに、改装している店舗をよく見ると、入り口を塞ぐようにカウンターが作られているではないですか。あー、昼酒の選択肢が減ってしまうんですかねえ……








地下の酒場から地上に戻ってきたら、まだ冬の日差しが傾き始めた午後14時30分。さてと、昼酒ができる酒場がもう一軒あるので、西鉄久留米駅まで戻りましょう。

立飲み処 大喜(久留米市東町)

西鉄久留米駅の西側はバスセンターになっていて、市内だけでなく、うきは、八女、筑後方面などの路線バス、福岡空港行きなどの高速バス、そして、久留米競輪場への無料バスなど、数多くのバス乗り場が並んでます。そこに接する駅ビル1階には、千鳥饅頭、旅行会社、やりうどん、ローソン、ミスタードーナツ、明太子のやまや、公衆トイレ、中華惣菜屋、そして、立ち飲み屋「大喜」が入っています。



ガラス戸は中が見えないよう目隠ししてありますが(昼酒してるのをバス待ち客にジロジロ見られるのはバツが悪いですからね)、足元は見えるようになっていて、先客がいるか確認できます。
店内は向かって右側に横長な白いテーブル席が2つ、左側の壁際に丸いテーブルが2つ。入り口に小さなカウンター。壁にはメニューの短冊と液晶テレビ。奥が厨房になっていて、手前に小皿に盛られた料理が並んでいます。






まずは瓶ビールを注文。普通は450円なのですが、つまみ1品と一緒に頼むと390円になってお得です。そんなわけで、つまみはカウンターのウインナー炒めをチョイス。店員のお姉さんにレンジで温めてもらうことができますが、トッピングの目玉焼きのせっかくの半熟が硬くなってしまい、大後悔。元々、僕はコンビニの弁当を温めずに食べる方なので、そのままで食べればよかった……(涙)。

瓶ビール390円、ウインナー390円


先客は老紳士2人でしたが、あとからバス待ちの三人連れの中年男性客もやってきて、店内は6人も立っていれば、かなり賑やか。
これで久留米競輪場が開催されていると、ギャンブル帰りの客もやってきたりで、ちょいと殺伐な雰囲気も味わえます。
長居する客はあまりなく、おやつ感覚で昼酒を愉しめる酒場ですね。


立飲み処 大喜

久留米市東町316-2
0942-39-8671
営業時間 月〜金 10時〜22時 土・日・祝日 10時〜20時

2016年1月27日水曜日

久留米は昼間っからハシゴ酒できる町なんです!(その1 古賀久〜酒蔵 松竹本店)

新章突入宣言したのに、ボンヤリしてたらアッという間に1月が終わってしまいそうです。そんなわけで、尻に火がつきそうになりながら、久留米酒場ネタの第一弾、いってみましょう!

県外から久留米にいらした客人に、地元の酒場を紹介する場合、定番だと、久留米独特の串焼きが食べられる焼き鳥屋、小体な店構えの餃子専門店、角打ちになるみたいです。あと、ちょいとディープになると、「文化街」というの昭和の薫りが残る飲み屋街でしょうか。

では、久留米に引っ越して1年と3か月になる僕が、酒場を紹介するとしたら……。

よーし、まずは昼酒が出来る居酒屋へお連れしましょう! それもハシゴで!!

東京在住の飲兵衛だったら、上野、新宿、赤羽、立石など、どこで飲もうかと迷ってしまうほどですが、地方に住んでいると、なかなかそんなわけにはいきません。昼間っから酔っぱらっていたら、アル中のオッチャンだと思われますしね。
そこをいうと、久留米は昼間っから飲める酒場が複数あって、ほろ酔いでハシゴ酒までできてしまうんです。ありがたいですねえ。「久留米に住んでよかったなー」って、シミジミと思いますねえ。

では、ちょいと尻が落ち着かない駆け足酒ですが、飲みに出かけましょう。


古賀久(久留米市六ツ門町

個人客から大宴会まで受け入れられる大正時代創業の老舗居酒屋


まずは1軒目。時間は13時。西鉄久留米駅西口から一番街、二番街と寂れたアーケード街を眺めながら歩き、国道209号線にぶつかるあたりが六ツ門町エリア。大きめの横断歩道を渡ると、右側に見えるのが居酒屋「古賀久」です。
1階はテーブル席が並んでいて、50人は軽く入れそう。ガラス越しに和風庭園風の中庭が見えます。2階は入ったことがありませんが、宴会用の座敷になっているみたいです。この日も平日の昼から予約が入っていました。
とりあえず、先客が一人で飲んでいるテーブルに着席。厨房側にはつまみ類が並んだガラスケースとおでん鍋が置かれ、目線を上にすると、壁いっぱいにメニュー札が貼られています。こちらはアサヒビール工場直送の生ビールがオススメらしいのですが、僕は瓶ビール派なのでスーパードライの中瓶を注文。おでんの鍋を覗き、天ぷら(関東でさつま揚げと呼ぶ、アレです)と巾着を皿に取り、店員さんに確認してもらってから、備え付けのカラシを添えます。
BGMは昭和歌謡で、一人で飲んでいると、ちょいと口ずさんでしまったり。
次の店があるので、瓶ビール1本でサクッとお会計しましたが、グループでゆっくり飲めるんだったら、断然、焼酎のボトルがオススメです。







酒蔵 松竹本店(久留米市東町)

家族の食事会から友人や職場の飲み会、もちろん一人飲みだって愉しい大箱居酒屋


六ツ門エリアから一番街へ戻り、時間は13時半ちょい。明治通り側に出たところにあるのが昭和38年創業の居酒屋「酒蔵 松竹本店」です。1階は持ち帰りの弁当などが売られていて、飲み客はトントントンと階段を地下1階に降りていきます。
店内はテーブル席、テーブルボックス席、座敷、一人客用に大きなテーブルと、かなりの大箱。昼飯時は過ぎていましたが、一人客の老紳士から食事会みたいな家族連れまで、雑多な客層で賑わっています。
まずはカウンターみたいな大テーブルに座って、メニューをチェック。久留米の酒場名物の焼き鳥や餃子はもちろん、定番の居酒屋メニュー、そして、近辺の北野町の名物、カマス押し寿司なんてものあります。また、食事する客も多いらしく、定食は500円代のリーズナブルなものから、2300円の松花堂弁当まで、シチュエーションに合わせて、いろいろ選べるようになってます。
とりあえず(2軒目だけど)瓶ビール、つまみはポテトサラダと焼き豚足を注文。同じテーブルに並んでいた、偶然居合わせたらしき、老酔客二人の会話を耳に挟みつつ、音声は出ていない大画面のテレビを眺めながら昼酒を愉しみました。







チェリーがのった斬新なポテサラ、340円。瓶ビールがサッポロなのが嬉しい

焼き豚足、270円。ポン酢をかけていただきます


このあと、昼酒は、3軒目、4軒目と続きます。

古賀久

0942-32-0801
営業時間 日〜木11時30分〜22時、金・土11時30分〜23時

酒蔵 松竹本店

0942-39-2370
営業時間 11時〜23時 年中無休

2016年1月13日水曜日

【ご挨拶】酒場探訪の舞台は関東から、久留米、大牟田、そして博多方面へ!

2014年4月25日まで連載していた酒場情報のサイトがいつの間にか閉鎖していて、版元の方に確認したら再編集してブログで公開してもOKとのことなので、コチラに再編集&移植更新していました。その作業がようやく完了したので、当ブログは新章に入ることにします。都内を中心とした関東圏の酒場から、2014年10月末に移住した久留米市をメインとして、実家がある大牟田、そして、魅力的な酒場がいっぱいありそうな博多方面を探訪していく予定です。
そんなわけで、今後ともよろしくお願いします!


ヤマカワ